【海ゴミサイエンスカフェ・開催目的】
深刻化する海洋ゴミ問題への地域における取組みには、海洋ゴミ問題に高い意識を持った地域リーダーの育成が不可欠です。そのためには科学の立場からどのように支援でき得るか、地域住民と行政の意識改革による環境力の向上にどのように貢献できるか、その答えの一つが「海ゴミサイエンスカフェ」です。
地域住民・NPO/NGO・事業者・行政関係者を対象に開催されるサイエンスカフェを通じて、海洋ゴミ問題に関る科学研究成果の普及することにより海洋ゴミ対策の促進が図られることを目指していきます。
山形県の他にも石垣島など、全国5か所で開催されています。
【主催】
プロジェクト総括責任者)愛媛大学沿岸環境科学研究センター教授 磯部 篤彦
テ ー マ 責 任 者)九州大学大学院工学研究院准教授 清野 聡子
テ ー マ 所 管 者)一般社団法人JEAN(東京都国分寺市)
協 力 /問い合わせ)特定非営利活動法人 パートナーシップオフィス(山形県酒田市)
今回のサイエンスカフェは山形県の酒田市、公益文科大学のロビーに会場を設けました。
「科学の目で見た海洋(海岸漂着)ごみ問題」をテーマに40分ほどの講演をしていただきました。
講演していただいたのは愛媛大学教授 磯部篤彦氏と同博士後期課程2年 中島悦子氏。
物理シミュレーターを用いた海洋ゴミの位置・移動予測や、それを発展させたごみ漂着予報の活用など、興味深いお話をしていただきました。また、実際に分析機械を持ち込んで漂着ゴミに含まれる重金属類を測定したうえで、それら有害物質の海岸土壌への流入の危険性なども講演していただきました。これから研究が進めば問題になっていくであろうことなど、海ゴミに纏わる研究の最先端に触れる機会になりました。